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4、解放。


それは、かつてのぼくの忘れものであって、心の中の失われた世界なのである。それを自分のなかで発掘し再生して行くことになる。これは、自分自身の自己の発見なのであって、それを現実の世界に見ているのである。現実というのが、これまでとはまったくの別世界のように思えてくる。そう見えてもくるし、感じられてもくる。

それまで気づかなかったもの、見えなかったものが次から次へと見えてくる。なにもかもが新しく、すべてが別世界の出来事のように思えてくる。現実のすべて、なにもかもが、これまでとはまったく別の意味と理由を持つことになったのである。

だからぼくの感覚といったものは、視覚を含めて、既存の目的や意味とは別のところから現実を見ている。感覚が解放されたのである。それはまた同時に、ぼく自身が変わったということなのである。


戻る。                    続く。

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