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3、リズム。


このような、人間が生きていることのすべてが、こうした境界線の囲(かこ)いの中で生み出されてきたのであり、このような囲いの中でのみ規定され、つながり、広がり、バランスされ、秩序づけられてきたのである。あるいはまた、そうであり得たのである。このような枠の中の条件の下でのみ、生成され、形成され得たものなのである。

だから、感覚も、考え方も、生活も、社会システムも、それらすべてが、このような事前に設定された枠の中を前提にしているのであって、また、それによって条件づけられているのである。また、それなくして、このような独自の個性的で、オリジナルな感覚もシステムも存在し得ないのである。従ってまた、こうしたことが、まさしく現実のすべてなのである。

しかしまた、こうしたことは、季節や歴史といった、時間の流れについても言えることであって、このような時間の流れといったものが、独自の特殊で、それ自身が自律した固有の存在の形式を示しているのである。

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