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14、自意識。


社会の中で生きて行くためには、自分というのが社会から認められ承諾されなければならず、そしてこれが彼にとっての、公(おおやけ)の自意識・自己認識となっている。すなわち、これが彼女・彼らにとっての現実との接点であって、また、現実の認められた生き方となっているのである。

これは、本人は意識していないけれども、そうした現実に沿って、それに適(かな)う生き方というのをしてゆくのである。当の本人にして見れば、それ以外の生き方というのが認められていないのである。それは許されない生き方なのである。

彼ら彼女らが社会の中で生きて行こうとする限り、そうした方向を取らざるを得ないのである。そしてこれが、彼ら彼女らにとっての自己意識となっているのである。社会が認めた自分という者の、定められ与えられた自意識となっているのである。

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