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<妄想ワールド>秋・2011-1130  
         
 C オキテ


例えば、キリの中と外では、
視界の距離も違うし、
肌に触れる暖かさ寒さも格段に違う。
冬の朝の霧の中は非常に寒く、
それが一時間もすると太陽の光に明けて、
むしろ、熱く感じる事さえある。
要は、暮らしの営み、
日本列島のシステムというのが、
このような、気候の極端な変動に、
耐えなければならない、という事である。

例えば、霧が出ては消えるといった、
こうした気候の、
一時間二時間の短時間の変化の間に、
作業の方法や仕方、順序や段取りというのが、
慌(アワタダ)しく変転しまくるのである。
これが「絵物語」に見るような、
軍事作戦ともなると、なおさらそうなのである。
だから、このどうにもならない気象現象に対して、
運を天に任せるとか、潔(イサギヨ)さといった、
気質・気性が表に出てくる。
理屈とか合理性などといったものではなくて、
より直感的で、
実際的・臨機応変な態度が求められるのである。
そこで、「以心伝心」とか、
「あ・うんの呼吸」などといった、
不文律が無言の掟(オキテ)として支配することになる。




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