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1、信じるもの。


R・ベネディクト(1887ー1948)は、「他人の思惑と自己の体面を行動基準にする」日本の文化を、恥の文化と呼んだ。それは、ここで生きる者にとっての示標であり、?永遠に変わることのない願いであり、祈りなのである。原理であり、自己の自律性なのである。

東洋の儒教においては、自分の中に、もう一人の自分という他者を見ることがない。自分の中の他者というのが、西洋でいう「God(ゴッド)」、すなわち「神」である。

東洋の世界においても、自分で自分を省みるといった事があるが、それはあくまでも他人と自分という関係においてのみであり、自分で自分に問いかけるといったことがない。それは自分たちが信じるもの、信仰の違いから来ている。



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