index< 日誌 < aj情緒 < 21-35「情緒A:自己目的」


5、感情。


感情は、そうした自分でも得体の知れない、自分のなかにある情緒から浮かび上がってきて、噴出してきたものなのである。あるいは、噴出することも浮かび上がることもないが、さざ波やうねり、あるいはまた、そよ風のように持続的で、また、どこからともなく現れてきては、いつの間にか消えてゆく一過性の気分や、移り気のようなものとして感じられてくることもある。

このような情緒のなかから、情緒とともに入って来て、情緒と区別できないような、そうした感情もある。また、自分の気まぐれや思い込みの主観であるにも関わらず、それが受動的に受けとめられているというのは、自分の事であるにもかかわらず、自分で自分のすべてをコントロールできずにいる、そしてまた、そうした必要を感じないでいるということである。

そしてこの、コントロールできずにいるというところに、自分の意思ではどうにもならない、また、どうかしてもならない、そうした自分自身の主観というものの限界と制約といったものがある。自分が自分以外のものに規制され、制約され、条件づけられているのである。そしてこれが、「感情」といったものの正体なのである。



戻る。                   履歴へ


index< 日誌 < aj情緒 < 21-35「情緒A:自己目的」