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情緒というのを、このような自分の中だけの、閉じて自律した感覚の世界であるとすれば、感情というのは、これとは少し異なる。 情緒というのが感情の根底にあって、これが自分の中だけの、それだけで完結した情緒の世界を作り上げているのである。そしてこれが、無意識の捉えどころのない、自分とは独立して営まれている、感覚だけの世界を作り上げているのである。 これに反して、感情というのは、このような無意識の情緒の世界に外から入ってきている部外者なのである。そしてまたそれが、本人にも知られている場合がほとんどなのである。 なぜなら、感情とは相手に対するものであって、そしてまたその理由も原因もしられている場合がほとんどだからである。そしてまた、だからそれが感情なのである。感情になり得るし、感情的でなければならないのである。 そうした意味で感情とは、情緒と外の世界との接点なのである。 |
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