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2、カタチ。


個人の経験や記憶、気質や気性といったもの、慣れや癖(くせ)、好みの傾向、習性や習慣といったものがそうである。それは自分たちが生きている自然条件にもよるし、既存の文化や、それに遺伝的特性といったものが複雑に入り混じり合って出来上がったものである。

しかしながら、それらの間の境界線は非常に曖昧なのである。そしてそれらは互いに移り替わり、移行し、変化しているということなのである。それが先天的な遺伝によるものなのか、それとも後天的な馴れやクセによるものなのかというのが、ハッキリしないし、見分けのつかないことがあるということである。

つまり、それらが入り混じり、錯綜しながら、連鎖し、連動し、連続しているのである。むしろ、慣れやクセの仕方が、無意識の潜在的な可能性の中にあって、それが遺伝の現実化したカタチとして現れているのである。適応がそうであり、変異もまたそうなのである。それは遺伝がもたらした無限の潜在的な可能性の中の一つのカタチなのである。



戻る。                    続く。


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