index< 日誌 <av表情 z自意識< 23b-23「怒りの表情」p10

8、人間の類型。


個人というのが、「自分たち」という集団から離れて自律するということがなく、自律することが出来ずに、集団の中においてのみ自分を意識することができるのである。そうしたタイプの人間なのである。だからまた、そうした集団から離れると、どんなことでも平気でするし、そしてまた、人間らしいことは何もできない人間なのである。

たとえば、このようなタイプの人間、このような世界で生きる人間にしてみれば、人権やプライバシーなどという概念は、結局、いつも自分の外からムリヤリ入って来て押し付けられる体裁に過ぎず、それが自分の中で、自分自身の中から理解されるということが決してないのである。

それは、このような人間にしてみれば、理解されてはならないことなのである。それがこのタイプの人間の居場所であり、その理由であり、その存在の条件になっているのである

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2019-0113-0120