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2、失われた記憶。


それが何かを自分に伝え訴えようと、無意識の世界に浮かび上がってきているのである。だからそれは、自分の外の刺激がキッカケになっているのではなくて、もともと自分の中にあったものが、いたたまれなくなって表面の世界に現れ出てきているのである。

だからそれは、無意識の、最も原始的な自分自身の記憶の世界なのである。それも、いまとなっては忘れられて、何のことか知る由もない、そうした失われた記憶の世界なのである。

そうして堆積されてきた、いまとなっては正体不明なその痕跡やカケラ、実体のない影としてだけ残っている、そうした自分自身の中の無意識の記憶の世界なのである。

戻る。                続く。

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2019-0121-0126