index< 日誌 g自己分裂< 23b-95「続、時代の信仰」p7

5、シツケと教育。


しかしだれも、そうした自分を捨てたがらない。捨てられない立場にいるのである。人間というのが、そのようにシツケられておらず、それが出来ないように教育されている。

このようにして、自主性というのが、何か悪いことのように教えられてきたのである。周りに合わせることと、「上の者」の言うことを素直に聞くことだけが、絶対的な正義のように教えられてきたのである。これは20世紀の日本の産業社会が、そうした秩序を求めたからである。

特に、いわゆる団塊世代がそうである。なぜなら、そうした自意識だけが自分の地位と居場所を与えてくれたし、そしていまも自分の立場を守ってくれているからである。だから、そうするしかないのである。

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2019-0313-0317