index< 日誌 j生理的情緒< 23b-97「勘違い」p9

9、仮想。


そしてこれが自己の観念の世界である以上、それは錯覚と偏見でしかないのである。あるいは、このような錯覚のことを、私たちは観念の世界と言っているのである。

これは現実というのが、自分自身の観念の世界で、反射して映し出した仮想の世界なのである。それはちょうど、ピンホールカメラの中で映し出された仮空の世界を、現実の世界と勘違いして見ているのと同じなのである。

現実にないものを見ている。あるいは現実に無いものまで見えてくる、だからまた、それが仮想であり、観念の世界なのである。

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2019-0313-0317