index< 日誌 < p変異 < 23c-44「変異の方向」p6 |
変異の方向は、あらかじめ定められている、ということである。そうした限られた範囲でしか、現実的な実現の可能性がない、という意味でそうなのである。 現実とは、人間が生きている条件と前提のことなのであって、この範囲の中でしか、人間は何も出来ないのである。そしてまた、人間の身体自体がそうなのである。身体自体が人間にとっての現実なのである。 さらにまた、人間の頭の中を支配している文化といったものも、本人自身には預かり知らないことであって、本人にはどうにもならないことなのである。すなわち、それ自体がすでに方向づけられている、という意味でそうなのである。 |