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3、システム。


個人というのが自律せず、だれもがみな他人にすがって生きようとする。そしてそれに答えようとする。需要と供給、もしくは必要とその解決である。これが、支配される側と支配する側との関係なのである。それ以外の関係になりようがないのである。

自分のことを自分で放棄し、他人にそれを求め、そしてそれにすがって生きようとする限り、そうならざるを得ないのである。自分は自分なのである。そうであるにもかかわらず、自分を省(かえり)みない限り、支配し、支配される関係に入って行かざるを得ないのである。

そして、これがいまもそうであること、これが現実であるということ自体が、それがシステムとして、支配と支配される関係のシステムとして成り立っている、そうした世界であることを証明しているのである。

戻る。                   続く。

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