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8、指向性。


このような時間的・歴史的なつながりの中で、自分自身の現実というのが理解され、そして何か意味を持つものとして、それらが互いに関連づけられて、一つの全体として意識されてくる。すなわち、これが方向性であり、指向性なのである。自分にとっての必要がそうさせるのである。

このような歴史的な方向性のなかで、あるいは時代という空気の中で、これを共通の基準としてすべてが理解され、なにか意味のあるものとして意識され、感じられてもいるのである。だれもが無意識の内にそうしているのである。そうしてバランスされているのである。

そして、このような内的共通性こそが、実は、共通の指向性なのであって、バランスであり、相互依存の関係であり、全体としての適応と生存競争の現象なのである。

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  続く。

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