index< 日誌 < s設定 < 20-16「指向性」p16- |
このような時間的・歴史的なつながりの中で、自分自身の現実というのが理解され、そして何か意味を持つものとして、それらが互いに関連づけられて、一つの全体として意識されてくる。すなわち、これが方向性であり、指向性なのである。自分にとっての必要がそうさせるのである。 このような歴史的な方向性のなかで、あるいは時代という空気の中で、これを共通の基準としてすべてが理解され、なにか意味のあるものとして意識され、感じられてもいるのである。だれもが無意識の内にそうしているのである。そうしてバランスされているのである。 そして、このような内的共通性こそが、実は、共通の指向性なのであって、バランスであり、相互依存の関係であり、全体としての適応と生存競争の現象なのである。 |