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7、場面。


しかしまた、だからこそ人間は、ある風景や、あるいは出来事の記憶や印象のなかに、なにか得体の知れない象徴のようなものが思い起こされ、不思議な違和感や、直感的な暗示みたいなものを感じとってしまうのである。

しかし、このような自分自身のなかにある未知の暗示みたいなものが、自己の根源的な存在理由となっているのではないだろうか。つまり、無意識の世界で失われ忘れられた、かつての得体の知れない記憶の断片がよみがえってくるのである。

自己の発掘と再発見とは、このことなのである。それは、自分が自分自身を意識する場面であり、「舞台」なのである。

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  続く。

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