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4、「連合」の原理。


「連合」とは心理学上の用語で、連鎖・連動・連想などの意味で用いられる。

では、なぜこのようなことが起こるのだろうか。これは生物学上の「連合の原理」によって説明できる。要は、何にでも憑(と)りつき、乗り移り、すがたカタチを変えながら「なりすます」のである。そして、いつの間にか自分本来の姿を見失い、自分が誰なのかわからなくなっていて、どこか、いままでとは違う自分になってしまっているのである。

始め、何らかの目的のための手段や目印しに過ぎなかったものが、いつの間にか目的が忘れられ、あるいは目的を思い起こすことがなくなって、そのための手段に過ぎなかったものが目的になってしまっているのである。

そして本来、始めのそれとは別の目的と役割をもつに至っているのである。そして、このような自分の役割に替わるものが見つからないし、また、見つける必要もなくなっているのである。すなわち、生態系というシステムの中で、新たな独占的な位置と役割を獲得しているのである。



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