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8、舞台。


それはまた、直線や角のある尖(とが)って鋭い物体。あるいはまた、うす暗くて先の見えない、行き止まりなどについて受ける印象などもそうである。つまり、注意や危険、恐ろしさといった印象である。

反対に、もの柔らかく丸みを帯びて、全体としてバランスの取れた風景に平穏と心の安らぎを覚えるのもそうである。人間自身の経験と果てしのない記憶の残滓が、そうした印象を呼び起こしているのである。

このようにして人間は、自分でも知らず気づかないまま、自分の中で印象といったものを作り出していて、そして無意識の内に、それに支配されているのである。そしてこれがまた、象徴や連想や錯覚の舞台を作り出しているのである。そしてその上に常識や信仰が組み 立てられているのである。



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