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3、下の者。


人間はだれにも「後ろ盾」があるのであって、親や会社や国家といったものがそうなのであって、戸籍や住所、それに資産があってこそ、だれもが当たり前に接するのである。責任能力(=おカネ)のない人間を、だれもまともに相手にしたりしないのである。

おカネがない、貧乏というのはこういうことなのである。つまり、そうした人間は仲間でないか、仲間であっても最底辺の、そのまた下の人間なのである。何をやっても良いし、何をやっても許される人間なのである。

もしも万が一、何かがあっても、自分に警察(または暴力団)や親や会社などの後ろ盾があってこそ、自分を守ってくれるのである。これがための仲間であり、会社なのであって、そうでない人間は、要するに人間ではないのである。

とは言っても、この「後ろ盾」自体は上下の序列によって系列化されていて、それがあって始めて自分も同じ仲間であると見なされるのである。同じシステムの中の住人であると認められるのである。

しかしこれがシステムであり序列である以上、最底辺の、そのまた下の者がどうしても必要なのであって、つまり、そうして「生きて行けない」人間が作り出されるのである。人間が群れて迎合するする以上、これは仕方のないことなのである。


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