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12、しるし。


これが人間にとっての感情、あるいは情緒とでも言ったもので、そうやって自分を確かめ、自分に納得し、自分を正当化し、そしてまた、そうやって自分を認めてもらおうとしているのである。

自分に出来ることと言えば、それくらいで、そしてまた、それだけが「取り柄」なのである。そしてこれが自分の存在理由であり、そしてその「印(しるし)」になっているのである。これが自分を支える、精神の拠りどころになっているのである。自分にはそれ以外にないのである。

だれだって自分のタマシイを覗(のぞ)きたくないし、また、覗いたりしないのである。苦痛の原因は、自分以外のところに求めるのである。自分自身が苦痛の原因であってはならないのである。それは自分にとって耐えられないことなのである。


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