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2、果てしのないもの。


このように、ものの見え方、感じ方、考え方は際限がなく底なしで、多種多様で限りがなく、知り尽くすということが出来ないし、そうした限界というのがない世界なのである。 なぜか? それが現実だからである。現実というのは、同じものが無いということなのである。知り尽くすということが出来ない世界なのである。

「同じもの」というのは、人間が頭の中で作り出した便宜上の考え方に過ぎないのである。そうやって自分の外の世界というのを、観念の世界の中でカテゴリー化しているのである。自分たち人間が理解しやすいように解釈しているのである。

このようにして、世界というのを仕分けし、分類し、共通化あるいは差別化し、一般化・抽象化しているのである。そしてそれを分けて、つないで拡げて行って、そして関連づけ、秩序立てて整理し、全体として理解しようとしているのである。すなわち、外の世界を、自分の観念の世界でカテゴリー化しているのである。


戻る。                     続く。


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