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11、自分が自分で無くなる。


では、そうであり続けることが出来なくなった場合はどうか? 何らかの事情で自分が自分であり続けることが出来なくなった、または、自分で自分を捨ててしまった場合はどうか。もちろん、そうした場合には、自分が自分で無くなっている。自分というのが消えて無くなったか、それとは違う何か別の者に自分がなってしまっている、ということである。

歴史上、現れては消えて行った数多の民族がそうである。あるいは吸収され、もはや自己の自律性も、他と区別される必然性も喪失した民族がそうである。自分が自分で無くなっている。あるいは、それまでとは別の者になって吸収されている。

もちろん、それ自体が悪いことでも良いことでもなく、また、そのように評価できるものでもなく、ただ、そうやって歴史というのが歩んできたということである。

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2019-0113-0120