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時間が情緒を作り出していて、これが現実の「もの」や相手と結びついたとき感情となり、表情や情的な行動となって現れる。 この情緒については、始め何かの感覚の感じ方に過ぎなかったものが、それが時間の流れの中で、その流れに沿って変化してリズムとなり、そしてそれまでの様々な他の感覚や体験や記憶と重なって、そしてこれが一つのアンサンブルとなって、それまでの感覚器官の単なる刺激から独立して、自律し始めたのである。 そしてこのような時間の流れの中での、感覚の感じ方のリズムを、私たちは「情緒」と言っている。しかしまた、こうしたことが歴史なのであり、恒常性や適応、遺伝となって時間の流れの中で継続して行くのである。 だからまた、時間が歴史なのであり、その存在の仕方なのであり、そしてまた、「種」としての原理や必然性を示しているのである。人間についてみれば、こうしたことが情緒の動きや、その特性の中に表現されているのである。 反対にいうと、この情緒の営みの中に、私たち人間自身の種の歴史を知ることができるのである。なぜなら、情緒の営み自体は、このような種の歴史の結果だからである。 |
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