index< 日誌 < av表情< 23-48情緒の世界1「祖先の記憶」p5



1、カタチの生成。


肉体の原初の情緒としての快・不快の感覚。そしてそれに続く後の、苦痛、苦悩、怒り、恐れ、あるいは喜びや親しみといった、目的や理由のはっきりした感情へと、情緒が移行して行く。

しかしそれとは別に、身体内部の生理と神経作用からもたらされる顔の表情というものがあって、それは、情緒に伴う身体表面上の様々な変化であり、冷や汗、鳥肌、筋肉の緊張、神経の集中・・・などであって、あるいはまた、実用性のない無意味な仕草やポーズといったものもある。

そして、このような現実の動きのカタチやパターンといったものだけが、感情の変化とは関係なく、ずっと後々まで残り続けている。カタチなき情緒が、形式的な表情や仕草となってずっと残り続けるのである。癖(くせ)や習慣として残り続けているのである。

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