index< 日誌 au錯覚23-84偏向1「クセの傾向」p12

12、思考。


そうやって、主観というのが徐々に客観的な性質を帯びるようになる。主観というのは、個人の特殊な偏見に基づくもので、それはそれで仕方のないことなのであるが、しかしまた、こうした主観が、思考の無意識の仮定の中で形式化され、抽象化され、一般化され、あるいは共感し共有化されることによって、客観的な性質を帯びてくる。

そしてこのような過程というのが関連付けであり、思い付きや閃(ひらめ)きといったものであり、経験や無意識の記憶といったものが、そうやって関連付けられ、一般化され、抽象化されて行く。

そして、このような抽象化された印象のサインの、意味不明の乱反射と、その混乱と迷走の一人歩きが思考を作り出している。自分の中で、原因と結果の因果関係とといったものを意識させているのである。

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2019-0101-0104