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地表から垂直に真上を見ると、なぜに黒色が混じってくるのかというと、眼に映る大気の色が少なくなるからである。真上を見ることによって、人間と宇宙空間の暗黒の色が近くづくからである。それだけ大気圏の外の宇宙空間の黒色が迫ってきて、黒色が透けて見えるからである。そしてこの黒色は絶望の色である。 要は、垂直に見るか斜めに見るかによって、大気圏の厚みが違ってくる、ということなのである。光が通る大気圏の長さが違ってくるということである。 そしてなぜ、斜めになるほど、水平に近づくほど白色が混じるのかというと、光が大気の中を長い距離に渡って通ってくるからである。だからまた、大気の白色まじりの水蒸気の色が濃くなってくるのである。限りなく白色に近づくのである。そしてこの白い水の色は希望の色なのである。これは人の住む地表面近くの色なのである。 |