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真上に見る青空は、見上げるだけで首が痛くなる。あまり長く見ていられない。そんなことよりも、この地上の現実を生きて行かねばならない。 しかし、この現実からほんの少しだけ見上げると地平線が見えてくる。どこか遠くの、それも自分が届くことが出来る世界なのかも知れないのである。実際に行って見て、確かめることの出来る世界かも知れないのである。 そして、そうやって少しだけ見上げていると姿勢がよくなり、胸が拡がり、呼吸が楽になり、気持ちも晴れやかになってくる。もちろん、地平線や水平線を見ていて気が滅入るという人は、あまりいないと思う。 こうしたことが水色が持つ心理的効果であり、水色が持つ、現実の意味なのである。つまり、現実とは、このような象徴とサインの世界なのである。 |