index< 日誌 < s設定 < 24a-06「意志の誤解3」p7 |
だからそれは自分にしてみれば、どうしても必要なことであり、そして正しいことでもあり、そしてこれが自分にとっての「正義」になっているのである。私たち人間は、そうした幻想の世界を生きている。 しかしまた、そう思い込むことが、自己の集団の中での有利な立場と地位を保証してくれるのである。そしてまた、その時点ですでに人間の思考パターンや、情緒の気質と性格といったものも、すでに方向づけられ、規定されてしまっているのである。 そのようにしか成れないという意味で、そうなのである。だからまた、それを信じようとするし、信じなければならず、そしてこれが自分の自意識になっているのである。そして、このようにシステムが指向するのは、そうでない者を排除し追放するということである。 そしてこの排除こそが、このシステムの存在の条件なのである。これは必然なのである。中世の魔女狩り、マイノリティーに対する迫害、20世紀共産主義の大規模無差別粛清がそうなのである。人間が群れて団結して生きて行こうとする限り、これは仕方のないことなのである。 |