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5、感情。


表情自体が本来持っていた原因や理由が捨てられて、独立した意志表示の仕草として用いられているのである。だからまた、顔を縦に振るというだけで十分なのであり、それ以外のことはむしろ不要なものとなっているのである。記号化されて、何かしらへと促すサインとなったのである。


この場合の、すなわち、サインとしての意思表示は、むしろ感情を排除した論理的で覚めたものであって、外面的で形式的なものなのである。しかしまた、だからこそ仕草が何らかのサインとして機能しているのである。

そしてこれに感情が入ると、両目両眉の間に神経とそのシワが集中する怒りの表情となる。あるいはまた、横方向へ拡がるほんの少し開いたクチ元の「喜び」の表情となって現れる。このようにして表情といったもののカタチが出来上がる。そして表情が感情を表すものとなる。

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2019-0618-0624