ルネサンスへ2012-0812-2   市


空気の「雰囲気」。



「フェルトで作る帽子」雄鷄社、撮影:南雲保夫、Emi Nina

それは、僕にとってみれば、
最も大切な、僕の「感じ方」なのである。
それが、何かのきっかけで表に出て来るのは、
そうした場面で何かが、作用しているからであって、
それが、この場面を支配している、「空気」なのである

これを、他の言い方ですると、
「人間の風土」という。
つまり、その場面場面で、
人間の意思と行動を規制し方向づけている、
何か得体の知れない、
無意識の本能とか、定めといったものである。

だから、世界の歴史を勉強していると、
ある地域おいて、ある民族が、
突如として彗星のように現れて豹変することがあるが、
これは通常、闇に閉ざされていた、その民族の特殊性が、
何かのきっかけで、
突如として現実の表舞台に躍り出た場合である。
そのキッカケは偶然であるが、
そのキッカケを方向づけたのは、やはり「風土」である。

以上は、歴史上の民族の現れ方であるが、
こうしたことは、現実の個人についても言える事で、
その感情のあり方とか、行動パターン、
集団としてのコミュニケーションのあり方を、
「雰囲気」として、暗黙の内に方向づけている。
そう思えてならない。


 戻る。                   続く。



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