ルネサンスへ<2013-0921-5( 市)
天上と地上の間の、 遥かな地平線上に垣間(かいま)見る幻のようなもの。 神々と人々をつなぐ、虹の懸け橋のようなもの。 永遠で、はてしない夢のカケラ……。 このような、自分の中にある、 何かしら、永遠で純粋な、限りない何かを、 文章とか絵画とかで、 目に見えるカタチで表現できたら、 どんなに楽しいことだろう。 あるいは、そうした何かを、 自分の心の中でさぐりあてて、 見つけることができたら、 どんなに楽しい事だろう。 イヤ、それどころか、 道行く人々や、公園のベンチや芝生、 周りの空気や、光の暖かさ、それに匂いや風、 そうした日常のごくありふれた情景の中で、 それを、見つけることができたら……。 過ぎゆく時間の流れの中で、 うつろい、流れ去ってゆくだけの、 外面の、わずらわしさではなく、誰にもゆずれない、 自己の精神の永遠性のようなものを、 そこに、感じとる事ができたら、 どんなに素晴らしいことだろう。 |