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1、地平線。


いたたまれず、やるせなく気が滅入るとき。悲哀・苦痛・苦悩といった場合。こうした場面では、身体はうつむき加減となる。その方が呼吸がラクだから。気が滅入るので、なるだけ身体は動かさず、呼吸も血流もなるだけ最小限にしている。

そうして、ときおり顔を上げ、見上げるといったところに共通点を見い出すことが出来る。それは同時に、胸を開き呼吸と血行を正常に戻そうとする動きでもある。

この見上げるといったことが、仰(あおぎ)ぎ見るという実際の行為として現れている。何かを願い、救いを求めているのである。そしてそこに見えてくるのは、白くかすむ地平線である。天空でも地上でもなく、ちょうどその中間の地平線である。

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2019-0511-0513